豊田章男会長の愛車遍歴とガレージ公開!他社車を所有する真意とは
世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車を率い、モータースポーツの世界では「モリゾウ」の名でステアリングを握り続ける豊田章男会長。世界に1台とされる幻の専用車から最新のハイパースポーツ、さらにはプライベートで走らせる意外な日常の足まで、そのガレージに収まるラインナップは常に自動車ファンの熱い視線を集めています。
2024年の東京オートサロンで披露された私有車コレクションの衝撃はいまだ冷めやらず、トヨタイムズの車両紹介やルーキーレーシング(ROOKIE Racing)の現場で見せるクルマへの情熱は、単なる経営者の枠を完全に超越しています。なぜ世界のトヨタのトップが、自社製品のみならず他社製の軽自動車やスクーターまでガレージに並べるのか。その愛車遍歴と所有の真意を、現場取材データと本人の公式発言から徹底的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:豊田章男会長のガレージには世界に数台の「センチュリーGRMN」や「レクサスLFA」から、日常使いの「スズキ・ジムニー」「ホンダ車」まで多彩な名車が並ぶ。
- 要点2:他社車を自ら購入して乗り込む理由は「競合の良さを肌で知り、枠に囚われないクルマ屋の感覚を失わないため」という現場主義の開発哲学にある。
- 要点3:愛車の数々はルーキーレーシングでの極限テストやGRヤリス・GRカローラ開発へ直接フィードバックされ、次世代モビリティの礎となっている。
【2026年最新】豊田章男の愛車ガレージ全貌|モリゾウが日常で走らせる名車たち
トヨタ自動車のトップでありながら、社内最高峰の評価ドライバー「マスタードライバー」の肩書を持つ豊田章男会長。そのプライベートガレージに並ぶ豊田章男の現在の愛車は、単なる富裕層のコレクションとは一線を画しています。
東京オートサロンの特設ブース「モリゾウ ガレージ」で公開された実車群は、業界関係者のみならず一般の来場者の度肝を抜きました。展示されたのは、極限までチューニングされたスポーツモデルだけでなく、普段使いの軽四輪駆動車や原動機付自転車を含む極めてリアルな自家用車だったからです。自著や公式メディア「トヨタイムズ」で語られてきた通り、会長にとって愛車とは「飾って眺める美術品」ではなく、「自らの手足として対話し、走りの味を確かめる相棒」にほかなりません。
プライベートの移動や休日のドライブにおいて、モリゾウ氏は状況に応じてステアリングを持ち替えています。過酷なレーストラックから都市部の狭小路、雪道に至るまで、彼が日常的に走らせるラインナップには、それぞれ明確な役割と開発現場へのメッセージが込められています。

世界に2台のセンチュリーGRMNからレクサスLFA・GRヤリスまで珠玉のフラッグシップ
ガレージの頂点に君臨するのが、トヨタの最高級ショーファードリブンをスポーツチューンしたセンチュリーGRMNです。市販ラインナップには存在せず、白と黒の2台のみが製作されたこの特別なセンチュリーは、豊田章男氏が「自ら後席に乗るだけでなく、ドライバーズカーとしても超一流であるべき」という思想のもと開発を命じた象徴的な1台です。専用のエアロパーツ、大径ホイール、特別に引き締められたエアサスペンションを装備し、公の場に登場するたびにSNS上を騒然とさせてきました。
さらに、モリゾウの運転技術の礎を築いた故・成瀬弘マスターテストドライバーとともにニュルブルクリンクで鍛え上げたレクサスLFAは、彼の愛車遍歴において精神的支柱と呼べる存在です。V型10気筒の天使の咆哮を響かせるLFAは、当時の経営危機や周囲の猛反対を押し切って市販化へ漕ぎ着けた経緯があり、豊田氏にとっては「トヨタのクルマづくりを変革した原点」そのものです。
そして、自らが開発ドライバーとして限界領域まで乗り倒し、製品化を実現させたGRヤリスとGRカローラ(MORIZO Edition)は、現在も日常的かつアグレッシブに走らせる主力マシンです。「レースで勝つために市販車を改造するのではなく、モータースポーツの現場で壊して直したクルマを市販化する」という逆転の発想から生まれたこれらのホットハッチは、モリゾウガレージの中核を担っています。
なぜトヨタの会長がホンダやスズキに乗るのか?他社車所有の真相と開発哲学
ネット上や自動車ファンの間で長年大きな話題を呼んでいるのが、「豊田章男会長が他社車をガレージに所有している」という事実です。実際に東京オートサロンの愛車ブースには、スズキ・ジムニー、ヤマハ・ビーノ、さらにはホンダ・ヴェゼルといった他メーカーの車両が堂々と展示され、大きな反響を巻き起こしました。
一見すると競合他社への利敵行為とも受け取られかねないこの所有スタイルについて、豊田章男氏本人は「他社車所有理由」を明確に語っています。当時のインタビューや特番での告白によると、理由は極めてシンプルかつ本質的です。
「他社のクルマに乗らなければ、トヨタの何が良くて何が足りないのかが分からない。一人のクルマ好きとして、純粋に素晴らしい技術やパッケージングには敬意を払いたい」
例えば、軽自動車の枠組みで世界的な悪路走破性を持つジムニーの軽快さや、ホンダが培ってきた日常域でのユーティリティとハイブリッドのダイレクト感、日常の気軽な足となる原付スクーターの利便性など、自社開発陣の視野が狭くならないよう、自らの体を通して他社の哲学を吸収し続けています。この偏見なき現場主義こそが、近年のトヨタ車が見せる劇的な走行性能向上を支える源泉となっています。

【比較データ検証】豊田章男の主要愛車スペックとモータースポーツへの還元度
豊田章男会長が所有・愛用してきた代表的な車両について、その開発的背景とモータースポーツへの影響度を客観的データとともに整理しました。
| 車名・仕様 | 車両の特徴・仕様データ | 所有区分・用途 | モータースポーツ・市販車への還元度 |
|---|---|---|---|
| センチュリーGRMN | 5.0L V8ハイブリッド+AWD(推定2,500万円超相当・非売品) | 役員公用車兼パーソナル移動車 | 次世代センチュリー(SUVタイプ)のGR仕様開発へ直結 |
| レクサスLFA | 4.8L V10 560ps/カーボンモノコック(世界限定500台・当時新車価格3,750万円) | プライベート所有・象徴的フラッグシップ | GRブランド立ち上げと「味づくり」の指標として完全還元 |
| GRカローラ MORIZO Edition | 1.6L直3ターボ 304ps/2シーター軽量化仕様(限定販売715万円) | 日常移動・サーキット走行テスト | S耐(スーパー耐久)実戦投入による水素・カーボンニュートラル技術実証 |
| スズキ・ジムニー | 660ccターボ/パートタイム4WD/ラダーフレーム構造 | プライベート自家用車 | スズキとの協業深化、軽量クロスカントリー構造の研究 |
| ホンダ・ヴェゼル | 1.5L e:HEV/コンパクトクロスオーバーSUV | プライベート自家用車 | 他社製2モーター式ハイブリッドの日常ドライバビリティ研究 |
【愛車遍歴の深層】カローラ1600GTからルーキーレーシング創設に至る原体験
豊田章男氏のカーライフは、学生時代にさかのぼります。免許を取得した若き日に手に入れたのが、中古のトヨタ・カローラ 1600GT(TE71型)でした。自力でメンテナンスを行い、走る歓びとクルマの構造を体で覚えたこの1台が、彼の「クルマ好きのおじさん」としての原点となっています。
役員に就任後、創業家の御曹司というプレッシャーを抱えながら、成瀬弘氏と出会い「運転の基本も知らない人間にクルマの味付けを指図されたくない」と厳しい言葉を投げかけられたことで、テストドライバーとしての本格的な訓練を開始。ニュルブルクリンク24時間レースに「モリゾウ」の偽名で参戦した経験が、後のプライベートチームルーキーレーシング(ROOKIE Racing)の設立へと結実しました。
ルーキーレーシングは現在、トヨタ本体の開発プロセスから一歩離れた「モータースポーツ起点のクルマづくり」を実践する実験場となっています。水素エンジンを搭載したカローラや、開発中の次世代GRマシンをレースの過酷な環境で走らせ、壊れた瞬間にデータを収集して翌週には設計を変更する。この圧倒的なスピード感は、豊田氏が自らの愛車たちと真剣に向き合い、走りの限界を知り尽くしているからこそ成立する開発サイクルです。
【プロの結論】「クルマ屋のトップ」としてのリーダーシップ論と愛車選びの判断基準
自動車産業が「100年に一度の大変革期」と呼ばれる中、豊田章男会長の愛車選びとガレージ公開の姿勢は、極めて高度な経営・組織論的メッセージを内包しています。
大企業のトップが自社製品のみを礼賛する旧来の権威主義から脱却し、ライバル企業の優れたプロダクトを素直に認め、自らの身体感覚を常にユーザー目線・現場目線にリセットし続けること。この「心理的バウンダリー(境界線)」を設けない柔軟なスタンスこそが、組織の硬直化を防ぎ、エンジニアたちに「もっといいクルマをつくろう」という情熱を伝播させる最大の要因です。
自らの愛車を選ぶ際にも、「ブランドのネームバリュー」ではなく「そのクルマに魂が宿っているか」「ドライバーとの対話が成立するか」という明確な判断基準が貫かれています。この一貫性こそが、グローバルなカーガイ(クルマ好き)たちから絶大なリスペクトを集める理由です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
豊田章男会長の愛車をめぐっては、インターネット上でいくつかの誤解や憶測が飛び交っています。その代表的なポイントについて、取材事実に基づき検証します。
誤解1:センチュリーGRMNは市販化される予定だった?
一部のメディアやSNSでは「限定市販される」と噂されましたが、実際にはモリゾウ氏のパーソナルユースおよびVIP送迎用としてワンオフ(極少数)で製作された実験車両です。ただし、このプロジェクトで培われたシャシー技術や空力ノウハウは、後に登場した「新型センチュリー」のカスタマイズ部門やGRブランドの最高峰モデルへ確実に継承されています。
誤解2:他社車に乗るのは単なるパフォーマンス?
オートサロンでの展示を見て「話題作りのためのアピール」と捉える向きもありますが、実際には数年前からプライベートで正規ディーラーへ赴き、自費で購入して日常の移動に使用しています。現場の販売店スタッフや一般の交通環境を自ら体感することが、自動車業界全体の課題(整備士不足やインフラ問題など)を肌で感じるための重要なフィールドワークとなっています。
【豊田章男の愛車】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:豊田章男会長が現在一番気に入っている愛車は何ですか?
A1:用途によって異なりますが、サーキットやワインディングでは自身が開発を主導した「GRヤリス」および「GRカローラ MORIZO Edition」、都市部での日常的な移動には軽快な「スズキ・ジムニー」や「ホンダ・ヴェゼル」などをシーンに合わせて使い分けています。また、精神的な原点として「レクサスLFA」に深い愛着を持っています。
Q2:センチュリーGRMNは一般人でも購入できますか?
A2:購入できません。センチュリーGRMNはトヨタの技術陣が会長専用車として特別に開発したワンオフモデルであり、カタログモデルとしての一般販売は行われていません。ただし、新型センチュリーではオーダーメイドプログラムによるGR仕様の個別対応が模索されています。
Q3:ルーキーレーシング(ROOKIE Racing)で乗っているレース車両も愛車に含まれますか?
A3:広義の愛車と言えます。ルーキーレーシングは豊田章男氏が個人オーナーを務めるプライベートチームであり、開発中の水素カローラやGR86、GRスープラなどのレース専用車両をモリゾウ自らがステアリングを握って極限走行させています。
まとめ:愛車から見えた「もっといいクルマづくり」の未来像
豊田章男会長のガレージを俯瞰すると、そこに浮かび上がるのは巨大企業の最高経営責任者という肩書以上に、純粋にクルマを愛し、走りを追求する一人の「マスタードライバー」の生き様です。
世界に1台のセンチュリーGRMNからレクサスLFA、GRヤリス、そしてジムニーやホンダ車に至るまで、彼が愛車として選ぶクルマたちにはすべて明確な理由があります。自社と他社の境界を取り払い、本質的な「走る歓び」を追求し続けるそのガレージは、これからも日本の自動車産業が世界をリードするための強力なインスピレーションの源であり続けるはずです。 (出典: 豊田 章 男 愛車(Yahoo!ニュース))